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2024年度 教科書・研究書カタログ

Books一般書・研究書

書籍紹介

helmes

論集

ヘルメスたちの饗宴
英語英米文学論文集
著者 松島正一 編
本論文集のタイトルに用いたヘルメスは解釈学(Hermeneutics)の語源でもあり、作者と読者の間を取り持つ仲介者(interpreter)の意味をもつ。本書のタイトルは36編の論文の執筆者一人一人がヘルメスとなり、「解釈」の起源に立ちかえって、解釈学を実践するという意志表明でもある。松島正一先生の学習院大学ご退職を機に、氏の主宰する読書会「群島水曜会」のメンバーが中心になって企画された英語英米文学の論文集。20年にわたる読書会の報告を併録。
判型・頁数 A5判上製・790頁
定価 本体10,000円+税
ISBN 978-4-7553-0265-7
出版年月 2012年3月

目次


まえがき
 松島正一


I シェイクスピアおよびハーディ─イギリス演劇の諸相
 1 「ターマガントをやりすぎる」―『ハムレット』の「ターマガント」を巡って(和治元 義博)
 2 老人のメランコリー―『リア王』における狂気の表象(松岡浩史)
 3 「影響」の不安―ジェイムズ一世、エリザベス一世、そして建て替えられた墓(間瀬裕子)
 4 演劇、愛国心、聖母頌歌―ハーディの『覇王たち』が映すナポレオン戦争(今村紅子)


II ミルトンからイェイツまで―イギリス詩を中心に
 5 ミルトンと長老派との対立―《離婚論》ソネットと『ウェストミンスター信仰告白』(常名朗央)
 6 「メダル」の表裏に描かれた事実とは何か―ドライデンの『メダル』を読む(佐藤 豊)
 7 子どものための詩とブレイクの『無垢と経験の歌』(原田祐貨)
 8 ブレイクとフレスコ―失われた古の秘術を求めて(田中 みんね)
 9 風のアルバトロス―『老水夫の唄』のエコロジー(植月惠一郎)
 10 イデオロギーとしての気体―笑気ガスを巡る保革の争い(遠藤 徹)
 11 チャールズ・ラム「煙突掃除人の讃」のロマンティシズム(鈴木栄三)
 12 「理想美に捧げる讃歌」における内観と自己啓発プラトニズムの受容と必然論(飛鷹敬治)
 13 パストラル・エレジーの様式性とシェリー―『アドネイス』を読む(山木聖史)
 14 文芸批評家としてのシェリー―「詩の擁護」における詩論(米田 ローレンス正和)
 15 キーツ「ロビン・フッド」における「アウトローの精神」(鎌田明子)
 16 自然の法―キーツ「ハイペリオン」のスペンサー的思想(矢向寛子)
 17 キーツ「イザベラ」における「シンプル」の追求と言葉への懐疑(田中由香)
 18 架空の対話―ランドーとイェイツと(土井雅之)


Ⅲ バーニーからグレイまで―イギリス小説を読む
 19 「ロンドン化」を通じたヒロインの改心―フランシス・バーニーの『エヴェリーナ』(久保陽子)
 20 『ゾフローヤ』の《変身》―アンジェラ・カーター「虎の花嫁」との比較(上野葉子)
 21 サッカリーのクリスマス―やさしい人のもの悲しくも心やわらぐ楽しみ(宇貫亮)
 22 ヴィクトリア朝の幽霊物語―クリスマスと光学技術(樫村真由)
 23 連載小説としてのトロロプ『マッケンジー嬢』(委文 光太郎)
 24 「物語」についての物語―コンラッドの語り手と聞き手(井上真理)
 25 歴史物語としての『プーク丘のパック』―キプリングのクラフト・アンド・カニングという名の戦略(宮尾 レイ子)
 26 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』再考(河口伸子)
 27 『灯台へ』を覆うくり返しのリズム―後期印象派絵画の美学(小室 龍之介)
 28 アラスター・グレイ『ラナーク』と北海石油(照屋由佳)


IV ジェイムズからシンガーまで─アメリカ小説を読む
 29 孤独なアフロディテ―ヘンリー・ジェイムズのフィランソロピー(山口志のぶ)
 30 ケイト・ショパンと敗戦後の南部―『目覚め』を読む(野口孝之)
 31 薄明のなかの法悦―「ひび割れ」エッセイ群をめぐって(山路雅也)
 32 見出した時を生き直す―シンガーのクロホマルナ(桑山孝子)


V イザベラ・バードと水村美苗―日本とは何か?
 33 未知なる日本を旅して―イザベラ・バード『日本奥地紀行』(芦川和也)
 34 グローバリゼーション、言語、文学―水村美苗の作品を通して (迫 桂)


VI 英語学と英語教育─英語の可能性
 35 アドホック概念―仕組みと可能性  (岡田聡宏・井門 亮)
 36 英語インタラクションと (ミス) コミュニケーション(神田みなみ)


あとがき 植月惠一郎

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